在米の統一教会信者秀のブログ 95年8月~96年3月7つの鍵で施錠されたマンションの高層階で監禁下での脱会説得を経験。
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世界日報の記事からですが、世界的に著名な人権団体
「国境なき人権」のウィリー・フォートレ氏に対す
るインタビュー記事です。
下線、色字は管理人(秀)
新興宗教信者らに対する拉致監禁問題について、海
外から批判の声が高まっている。12年以上監禁さ
れた後藤徹氏が民事裁判で勝訴したものの、いまだ
に加害者で逮捕、起訴された人はいない。
独自の事実調査に基づいた報告書「日本:棄教を目
的とした拉致と拘束」を2011年12月に発表し
た世界的に著名な人権団体「国境なき人権(HRW
F)」代表の人権活動家・ウィリー・フォートレ氏
に、拉致監禁問題に対する日本政府の対応の評価を
聞いた。
(聞き手=社会部次長・岩城喜之)
ウィリー・フォートレ氏
市民社会へは大きな力学働く/問題解決に向け政府
は行動を
12年の自由が剥奪された代償/後藤裁判賠償額は
余りに低い
日本で棄教を目的とした拉致監禁、ディプログラミ
ングがいまだに続いていると初めて知ったのはいつ
か。
また、それを知った時にどう感じたか。
5年ほど前に、日本で行われている少数派宗教信者
に対する拉致監禁問題を知った。
初めて聞いたときは、日本のような経済大国で、そ
のようなことが大規模に行われていることに大変驚
いた。
だが、資料を読んだ結果、こうした悪しき状況にあ
ると信じざるを得なかった。
私はその時、こうした(拉致監禁の)問題とどう戦
っていけばいいのか分からなかった。
そこで、実際に日本に行って事実調査することを決
意した。
なぜなら、起こっている現象を理解するためには、
実際に当事者たちに会って、彼らがどのように感じ
ているのか聞くしか方法がないからだ。
私自身は宗教的回心を体験している。私は以前、無
神論者だったが、福音派のキリスト教に回心した。
私が回心する場合は自由にできたが、家族からの圧
力や政府からの圧力など様々な障害があった時には、
その回心は難しいということを知っている。
私はイランにおけるイスラム教徒などに関心を持っ
ているが、イスラムの世界において改宗することは
死刑に値し、家族や様々な共同体メンバーから脅迫
を受けるということもある。*1
危険な環境で信教の自由を守ることは、非常に大変
なことだと理解している。
一般的に、身体が拘束された状態で強制的に信仰を
奪われたり、改宗を強要されることはどういう影響
があると考えるか。
強制改宗を受けた人は自分の信念を奪われるわけだ
から、自分が何者であるかということに対するアイ
デンティティーを奪われることになる。
しかも家族との関係、共にいた人々との関係を破壊
されるために、精神的に非常に大きなダメージを受
け、大変難しい状況に陥るだろう。
国境なき人権が2011年12月に発表した、日本
における拉致監禁のリポート最後のまとめに、日本
政府や国際社会などへの勧告が記されている。
発表から2年たったが、この勧告はそれぞれ、どの
くらい達成されたか。
日本当局の拉致監禁への対応についてはゼロだ。
市民社会については、ゆっくりではあるが、大きな
力学が働いている。
特に12年以上の監禁の被害に遭った後藤さんの
(民事訴訟)勝訴を受けて、変化が起こり始めてい
ると感じている。
日本の人権団体は、なぜこの問題について行動を起
こさないのか。
二つ理由があると思う。一つ目の理由としては、
日本の人権団体は、統一教会の考えと違う左翼的な
考えの人が多いということがある。*2
二つ目は、拉致監禁問題はエホバの証人の信者に対
する事例もあるが、多くは統一教会信者に対する被
害であり、統一教会に対するよくないイメージが作
られているため、人権団体が動こうとしないのだろ
う。*3
後藤氏に対する不当な拘束と棄教強要を認定し、職
業的脱会屋の宮村峻氏や後藤氏の兄夫妻、妹らに賠
償支払い命令を出した東京地裁の判決をどう評価す
るか。
不当な拘束が認められたことは肯定的に評価したい
しかし、被告側全員の責任が認められなかったのは
残念だし、損害賠償の金額が非常に少なかったのも
残念だ。
後藤裁判の判決は483万9110円の賠償支払い
命令だったが、例えば米国で1995年に下された
民事訴訟の判決では、ディプログラマーや、CAN
(Cult Awareness Network=カルト警戒網)な
どに対する支払い命令は計487万㌦と莫大な金額
だった。
そして、この判決が米国でのディプログラミング根
絶に大きな役割を果たした。
後藤裁判の賠償額は国際的な基準と比較してどうか。
12年の自由が奪われた代償としてはあまりにも
低い。
ただ後藤氏のケースで一番否定的な面は、刑事事
件化されなかったことだ。
それと私が特に話したいことの一つは、福音派の
牧師の役割についてだ。
拉致監禁を実行した両親は牧師らの被害者である
と言える。*4
なぜなら、牧師の教育を受けて拉致監禁を実行し
たことで家族関係が厳しくなり、癒えることのない
傷が家族の中に残るからだ。
こうした牧師が所属している教派に対して、拉致
監禁という犯罪行為を行わないように指導するよう
メッセージを送りたい。 *5
国連の自由権規約人権委員会に国境なき人権のリポ
ートも影響を与えている。
自由権規約人権委員会というのは人権問題のエキス
パート集団で、国際人権規約の中でも「市民的及び
政治的権利に関する国際規約(自由権規約)」で定
められていることについて、各国が規約を順守して
いるか、あるいは違反しているかを細かく審査する
委員会だ。
国連の人権規約を批准している国が6年から8年に
一度、この委員会の審査を受けることになっている。
今年7月に開かれる委員会では、日本の人権状況の
審査がある。
また自由権規約人権委員会にはNGO(非政府組織)
が報告書を提出できる。
国境なき人権が提出した拉致監禁問題に関する報告
書には、自由権規約の何条に違反しているか具体的
に記してある。
「思想・良心の自由、信教の自由」については18
条に該当する。
「身体の自由及び安全についての権利」の条項は9
条で、「婚姻の権利」は23条だ。
拉致監禁はこれらに違反していることになる。
国連の自由権規約人権委員会が正式に出した日本政
府に対する質問リストの中に、「国家によって捜査
され、起訴されていない拉致、強制改宗および強制
棄教の事例に関する報告に対してコメントしてくだ
さい」という項目がある。
これが日本政府に対する拉致監禁についての質問だ。
この質問は公式化されていて、国連がこの問題(日
本における拉致監禁)について、正式に認識した初
のケースだろう。
この質問リストに対する回答を7月の委員会までに
準備して、委員会のセッションで日本政府の立場を
表明する必要がある。
セッションが終わった後、委員会は報告書を作成し、
勧告する。
ここで拉致監禁問題が追及されたら日本が当惑する
ような事態になるだろう。
だから今が、この問題を解決するために日本政府が
行動するいいタイミングだと思っている。
日本が拉致監禁の問題を解決するために動き、7月
の委員会セッションで「我々は新しいステップを取
った」と回答することを期待している。
*1~*5は管理人によります。
*1 イスラム圏出身のご主人と結婚するためにイスラム
教に改宗した日本人女性に会ったことがある。
ご主人がイスラム教をやめるのはほぼ不可能とい
う話だったと記憶している。
*2 米本和広氏あたりから異議が出そうだが、統一教
会と関係のない、しかも世界的な人権団体の代表
者が「日本の人権団体は左翼的な考えの人が多い」
と評している点は興味深く面白い。
むろん、左翼だろうが右翼だろうが「拉致監禁」
や「強制改宗」する輩はNOだ!
*3 単なるイメージと片付けるわけにはいかない。
法令尊守を口すっぱく言うゆえんでもあります。
*4 拉致監禁をされた者は被害者だけれど、実行した
家族もまたそそのかした牧師の被害者である。
全く、そのとおりであるのだが、、、、。
理性的に理解する自分と感情的に受け入れない
自分がいる。
*5 今尚、もっとも精力的に反統一活動をしているの
は 日本基督教団ではないのか?
実際、3月も4月も’相談会’を予定している。
主催は日本基督教団東京地区統一原理問題連絡
会、 日本基督教団大阪教区 カルト対策特別委員
会です。
日本基督教団の看板でやっている以上、
ドアチェーンと南京錠を用いた"逃亡防止措置”や
外出、外部との連絡を制限する実践的、実効的方
法をとれば「拉致監禁」を行う教団として世界に
悪名を轟かせることになることをよくよく肝に銘
じるべきであろう。
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