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秀のブログ

在米の統一教会信者秀のブログ 95年8月~96年3月7つの鍵で施錠されたマンションの高層階で監禁下での脱会説得を経験。

   

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滝本太郎弁護士 「日本脱カルト協会」理事辞任は「非行」が理由?


「日本脱カルト協会」のアナウンスから引用

辞任理由は一身上の都合
ですが、具体的には、下記に転載した横浜弁護士会からの同日付の弁護士としての「戒告処分」の理由要旨のとおりです。
被懲戒者は、2013年6月4日、A社から、同社所有の建物の賃貸借契約の解除について相談を受けた。これによると、A社は、同建物において産婦人科診療所を開業していた医師Cの遺族から同診療所資産一式の譲渡を受けた懲戒請求者との間で賃貸借契約を締結していたところ、懲戒請求者が宗教団体であるB教会の会員であること等が発覚したため、これを理由として同賃貸借契約を直ちに解除し、翌5日に予定されている同建物での産婦人科診療所開業を阻止したいということであった。被懲戒者は、B教会の商法と伝道行為による被害者の救出活動に長年取り組んできたことから、同診療所資産の一部であるカルテ等が流出してしまうと取り返しがつかないことになってしまうと考え、同月4日夜から翌5日早朝にかけて、依頼者ともに同建物の賃借人である懲戒請求者に無断で同建物の鍵の付け替えを行い、契約解除をし鍵を付け替えた旨の通知書を同建物入り口に貼り付けた。
 被懲戒者の上記行為は、違法な自力救済行為というほかなく、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する
引用おわり

反統一及び、反カルトの方々、統一教会の発表ではなく「日本脱カルト協会」のアナウンスがソースであることを留意いただきたい。
一身上の都合とは、「非行行為による戒告処分」であるということです。
辞任届けは、2014年6月7日付で提出されていたわけですから、その時点で滝本太郎弁護士は、法律のプロとして「これはまずい」という認識があったのは明らかでしょう。それは、その固い意志にも表れていると思いますし、そうでなければ、辞任届けは出さないでしょう。

一応、「依願による離職」です。これは、一般企業の社員や公務員が不祥事をおこした場合の対応と変わらないと思います。
「当会は、滝本太郎会員から2014年6月7日付で提出されていた当会理事の辞任願につき、改めて固い意思を示され、本年3月31日付でこれを受理しました。」~「日本脱カルト協会」
それで、3月31日に横浜弁護士会から「非行行為による戒告処分」がでて万事休すになりましたとさ。


「いわゆる、”反カルト不祥事案件、「非行行為による戒告処分」”ですね。」


日本統一教会広報局サイト「雲外蒼天」のコラム記事から。 

「脱カルトを叫ぶ人たち」の危ない思考

「日本脱カルト協会」
の滝本太郎弁護士が、所属する横浜弁護士会から、弁護士としての品位を失うべき非行」が認定され、懲戒処分(戒告)を受けたのは3月31日。理由は診療所を開設する準備を進めていた医師Aさんに無断で、建物貸主のB社から委任を受けたとして、建物入口のカギを付け替えたり、建物内に保管していたカルテを持ち出すなどしたからであり、これは「弁護士としての品位を失うべき非行に該当する」*1ということだ。 
 滝本氏自身のブログによれば、このような非行をした理由は「カルテは、医師間であっても、患者の了解なきまま譲渡してはならないものですが、当時、懲戒請求者(医師Aさん)あてに実質譲渡されてしまっていました」というものだ。そういうものなのだろうかと思い、少し調べて見たら、「事業承継に際して旧開設者から新開設者へカルテ等の情報を提供することは、個人情報保護法上の『第三者への提供』の例外(個人情報保護法23条4項2号)に該当することからも、必ずしも個々の患者の同意を得なくとも引き継ぐことが可能であると解されています」*2とある。 
 弁護士である滝本氏は当然このことは知っていたはずだ。さらに驚くべきことは、「患者の了解なきまま譲渡してはならない保管されていたカルテ」を勝手に持ち出したのは、自分自身であるにもかかわらず、一切悪びれる様子を示していないことだ。 
 今年に入り、IS(イスラム国)のニュースが全世界を駆け巡っている。「自分たちの敵」「異教徒だ」などの理由から平然と人々を苦しめる行為は脅威である。*3しかしそのような悪逆非道な行為も、「自分たちが絶対善で相手が絶対悪だ」という思考に立つ彼らにとっては正義の行為のようである。そこには人権の尊重や博愛主義といって思想は存在しえない。 
 さて、法律を熟知しているはずの滝本氏がなぜ非行に走ったのか。それはAさんが統一教会員だからという理由以外に理由を見つけることは困難だブログには「私として、当時は、何よりも前産婦人科医のカルテが統一協会に流出することを心配しました」*4という空想を非行の根拠として明らかにしている。「統一教会と戦う私は絶対的な正義である」。*5そんなことを感じさせるブログ読みながら、「自分が絶対善で相手が絶対悪だ」*5という思考に立つことの危険性をあらためて感じたものだ。
 
広報局 加藤 誠也
sgnkato@uc-japan.org

*1 滝本太郎弁護士の行為は、横浜弁護士会から「違法な自力救済行為」と断罪され「戒告処分」を受けた。
*2 <参照> 医業経営コンサルタントが法務から考える医院承継① 承継機会が増える時代に備えて法務知識を学べ
*3 <参照>IS、エチオピア人キリスト教徒らを「処刑」 
*4 A医師が統一教会員だから流失させるかもしれないと勝手に思い込み、違法な行為でもって妨害活動をしたということ以外のなにものでもありません。許されざる行為と言って良いと思います。職業柄顧客情報を扱う職にある教会員もいるでしょう。流失の事実もないのに、このような違法行為するのは筋違いもはなはだしい。

*5 統一教会が違法行為をしていると非難してきた法律のプロである弁護士が、統一教会員に対して違法行為をする。病んでいる。自らをカルト以下に貶める行為としか言えまい。
一方、統一教会員はわが身を振り返るべきである。馬鹿げた「選民意識」などがあればISのようになる、少なくとも世間にはそう思う人達がいるのだ。
FFWPUが、顕進氏や亨進氏を相手に自分の正当性(絶対善)を説き、排斥する。
また、その逆をするのも「自分が絶対善で相手が絶対悪だ」という思考から出てきてはいまいか?



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<統一教会のマネーロンダリング>「新東亜」が事実無根の記事認め、告知記事を掲載

<追記>疑念あり
日本統一教会のアナウンスに疑念を感じたので、追記します。
1、「内部告発」があり韓国国税が動いていること。 
2、清平への送金のために、なぜ清平や統一教会ではなくウリ銀名義のみずほ銀口座が必要なのか。
3、 日本統一教会が主張する「日本のシティバンク口座が統一教会名義でない」からという理由では、不正送金疑惑を完全に打ち消すことはできない。2重帳簿を付け、関係者名義のシティバンク口座を作れば送金は可能。*5
 4、「新東亜」が取材しようとしたが、”清心教会貸し出し”に関係する人物がほとんど辞めているというは極めて不自然。

「新東亜」が事実無根の記事認め、告知記事を掲載

.「新東亜」3月号記事で統一教会が「不当な資金洗浄」と報道
 韓国の月刊誌「新東亜」は20153月号で「清心グループ巨額融資ミステリー『シャガール』『靑華百磁』でマネーロンダリングの状況 日本の資金7000万ドル、香港→セーシェル→米国 口座移動」というタイトルの記事中で、「統一教日本教会の献金と推定される資金が20135月から12月までの間に日本のシティバンク口座からタックスヘイブンである香港とセーシェルを経て、アメリカのJPモルガン口座に移動したことが分かった。資金の規模は3回に渡って総額7000万ドル、韓貨770億ウォンに達する巨額である・・・明らかに正常な資金の流れと見ることは難しい。統一教会側はこれについても『初めて聞く内容』とし『日本教会側の事であるため、韓国では全く知ることができない』と明らかにした」と記載、あたかも当法人が不当な資金洗浄に関わったとする記事を掲載しました。 
. 35日、「新東亜」に対して直接抗議。記事の撤回と謝罪を要求
 この記事内容は全く事実に反し、当法人の名誉を毀損する不当な認識を国内外に与えるものであるため、当法人を代表して岡村信男法務局長は、韓国の安豪烈・世界基督教統一神霊協会維持財団対外協力本部長と共に35日、新東亜本社を訪問、抗議文を手渡し、同記事の訂正、謝罪を求めて、交渉しました。新東亜からは幹部を含め4名の記者が同席しました。 

抗議文の内容は以下の通りです。

 「当法人はシティバンクに口座を持っておらず*1、また香港、セーシェルに送金した事実もない。そしてそれらの資金を洗浄した事実もない。韓国教会が、『日本教会のことなので、日本教会に聞いてほしい』と回答したのは、日本教会について事実を認めたような誤解を与える表現をしているのも不当で、単に日本教会のことは日本協会(ママ)に問い合わせてほしいということを述べただけである。最後には言論の公正性のため日本教会に事実確認をせず、歪曲された記事を書き日本教会が不当な資金移動や資金洗浄を行い、横領に関与している非道徳的な宗教と誤解され、日本統一教会と60万日本統一教会信者に対する甚だしい名誉毀損であるため、御社に対し謝罪及び訂正記事掲載を要求します 


新東亜記者は日本教会が資金洗浄した事実の根拠はないと認める
 抗議の際、岡村法務局長が当法人に係る記事内容の具体的証拠を提示するよう求めたところ、当初、新東亜の記者はその根拠として英文の「機密文書」(或いは同記者によれば「内部文書」)なるものを示し、その文書中に当法人が不当な送金と資金洗浄を行った根拠とする箇所を指摘しました。 
 それに対して、岡村局長は、その英文の箇所を読み上げて、記者が指摘した箇所については、第1にそこには「資金が日本のシティバンク、香港、セーシェル、米国のJPM銀行へと送金された」と書いてあるだけであり、当法人がそのような送金を行った或いは資金洗浄したという事実の裏付けにならない、第2そもそも当法人はシティバンクに口座を有していない、そして第3にその文書は、「内部文書」どころか、怪文書であり、いい加減なものでしかないことを指摘しました。これに対して、新東亜記者は、この読み上げた箇所には、「日本教会が」という主語が無いことを認め、日本教会の送金や資金洗浄の裏付けにはならないことを明確に認めました。 *3
 更に同記者は、日本教会と所属信者が韓国教会に送金しているみずほ銀行の口座についても問題として質問してきましたが、その銀行口座自体が全教会と全教会員に公開されており、その口座からの送金については、すべてが合法的になされており、何らの問題が無い*4と回答すると、新東亜記者は、日本側の説明を了解しました。 
.「新東亜」4月号に抗議の事実を報道
 抗議の最後に岡村局長は、「新東亜」の記事記載内容の事実も根拠もないことは明らかであり、「新東亜」の3月号掲載の記事の撤回と謝罪を改めて求めました。それに対して、「新東亜」は4月号で以下のような記事を掲載しました。 
 「新東亜3月号『清心グループ巨額融資ミステリー』記事と関連し、日本統一教会はシティバンクに口座がなく、香港、セーシェルに送金したことが無く、資金洗浄(マネーロンダリング)をしたことも無いと知らせてきました。韓国統一教会は『韓国では全くわからない』とした答弁が、『日本教会に問い合わせして下さい』という趣旨であったと知らせてきました」。 
「新東亜」3月号、当法人について「不当な資金洗浄」との記事は事実無根で誤り
 以上のようなやりとりにより、本来謝罪と記事の撤回を求めたにもかかわらず、新東亜側は当法人の抗議の事実とその具体的な内容を告知する記事を掲載するだけの不満の残る対応となりました。しかしながら、上記のようなやりとりの上で、新東亜が当法人が指摘した事実を掲載したことは、当法人が不当な送金や資金洗浄を行ったと報道した3月号記事は具体的に事実を裏付ける証拠のないものであることを認めたものであり、事実上の記事撤回であると評価できるものです。当法人は今後もこのような事実無根の報道に対しては、断固とした姿勢で対応していきます。

*1正直調べればわかることですから、取材の手間を惜しんだ結果でお粗末だなぁと思います。
*2日本統一教会信者数が60万というのは盛りすぎです。実働は5~6万人程度でしょう。
*3日本語等と比べ、英語は主語が誰(何)かがはっきりしている言語なので、書き手は英語圏の人ではないのでしょう。「内部文書」なるものが意図的に書かれたものだと嫌ですねぇ。
*4送金が合法的なものとしても、「高額エンドレス献金」の結果であるなら献金そのもののあり方を再考しなければ問題の根本解決にはなりません。そうそう、その銀行口座自体が全教会と全教会員に公開されているなら是非公開していただきたい。
*5二重帳簿については、過去残念ながら、いわゆる「青春を返せ裁判」で証拠として提出されたことがある。


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キリスト教保守と韓国社会 

Daily NK Japanという媒体に4月10日~13日にかけ3回にわたって掲載された記事からです。
韓国のキリスト教と社会の一端が見えてくるかも。
長いですが、読んでみて下さい。

日本の同性婚問題にも介入
3月31日、東京の渋谷区議会で性的マイノリティのカップルに自治体が「お墨付き」を与える「同性パートナーシップ制度」条例案が可決された。正式な同性婚ではないものの、日本でこのような制度が導入されたのは初めてのことだ。
この動きを巡り、保守系グループなどが性的マイノリティに対するヘイトスピーチを含む妨害活動を行ったことは、すでにレポートした。
そうした動きの中でも際立っているのが、韓国発祥の宗教団体・世界基督教統一神霊協会(統一教会)信者らによる組織的な反対ぶりである。*1
統一教会ばかりでなく、韓国では保守的なキリスト教団体が、性的マイノリティの団体とそれをサポートするリベラル派に対して様々な形で攻撃を続けてきた。
たとえば、6月に予定されている「コリア・クィア・カルチュラル・フェスティバル」(KQCF)の広場使用問題がある。

ソウル市にも圧力
韓国の性的マイノリティが一堂に会するKQCFの組織委員会は、6月9~13日の開催を予定し、ソウル市に対して市庁前広場の使用許可を申請してきた。
しかし、ソウル市は明確な理由を示さないまま、この申請を拒否。組織委員会は交渉の末、開幕式での使用許可は得たものの、メインイベントである「ソウル・クィア・パレード」(6月13日)の開催場所の確保はなおも難航している。
KQCFのカン・ミョンジン組織委員長は、次のように語る。
「ソウル市が言を左右にして広場の使用許可を出そうとしなかったのは、性的マイノリティを罵倒する保守キリスト教団体の過激な抗議活動を負担に感じていたからなんです。開幕式の使用許可を得るために、ソウル市を数年がかりで説得しなければなりませんでした」
一方、保守キリスト教団体は今回のソウル市の決定に対し、さっそく抗議に乗り出している。
韓国の新聞「クリスチャン・トゥデイ」によると、キリスト教系の正しい性文化のための国民連合」がソウル市の決定を糾弾する声明文を発表。「この祭りは韓国国民の感情に反するセンセーショナルで淫乱で退廃的なものだ。昨年のパレードでは半裸の同性愛者が性行為を描写するような踊りを見せたことに、多くの批判が殺到した。法曹界からも当該行為が公然淫乱罪にあたるとの声が上がっているなどと主張している。

「6と9とは淫乱な!!」と教会が大興奮
さらに、光州広域市キリスト教教団協議会、釜山キリスト教長老総連合会などキリスト教系の数十に及ぶ団体は4月3日付の朝鮮日報に、「市庁前6・9同性愛/クィア性文化祭に絶対反対」とする全面広告を出した。この中で同団体は「6月9日という開催日は淫乱な性行為を象徴するものであり、ソウル市の堕落ぶりを同性愛者たちが祝うためのものだ」と主張した。
こうした動きを受けて、KCQF組織委員会などはもちろん反論を行っている。
それでも、韓国の保守キリスト教団体の言い分が世間からバッサリ切り捨てられているかといえば、そうはなっていないのが現状だ。
日本で「同性婚を制度化したときに少子化に拍車がかかる」と発言した自民党政治家が世論の集中砲火を受けたが、それとはまったく状況が異なるのだ。*2
韓国のプロテスタント信者は人口の24%を占めるに過ぎないが、メディアや企業を所有し、クリスチャンの政治家も数多くいることもあり、韓国社会に与える影響力は非常に強い。
現代の韓国社会を理解するにあたってキリスト教、特にプロテスタントに関する知識は欠かせない。次回はこの点について詳しく解説する。

文鮮明氏(故人)が1954年に韓国で設立したキリスト教系の新興宗教、世界基督教統一神霊協会(統一教会)。以前から同性愛を認めない立場を鮮明にしていたが、渋谷区が「同性パートナーシップ制度」導入する方針を打ち出して以来、反同性愛的なチラシを同区内で配布するなど活発な動きを見せている。
統一教会は1960年代半ばから70年代にかけて、「洗脳」とも指摘された強引な布教で社会問題を引き起こした。また、80年代には「霊感商法」でも激しい批判を浴びた。
統一教会が被告となった1993年の民事訴訟で、福岡地裁は、霊感商法などの経済活動は統一教会の指揮監督によって組織的、計画的に行われていたとして統一教会の使用者責任を認定。
判決で「布教活動の一環として行われたものであったとしても、その目的、方法、結果において到底社会的に相当な行為であるということはできない」と批判し、損害賠償を命じた。それ以降、統一教会の使用者責任を認める判決が相次ぐなど、司法からもその問題性を厳しく指摘されている。
統一教会のほかにも、最近になって日本で名前を知られるようになった韓国のキリスト教団体がある。
キリスト教福音浸礼会(救援派)。この団体を率いてきた兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏は、昨年4月に沈没して304人もの死亡・行方不明者を出したセウォル号の運行会社オーナーだった。彼の指名手配に抗議して数多くの信者たちが教団施設に立てこもり、連日連夜の抗議活動を繰り広げたことは記憶に新しい。
韓国ではキリスト教(プロテスタント)団体が、こうした騒動の中心になることはさほど珍しいことではない。あまりに事件が続くため、韓国メディアの「定番ネタ」と化しているほどだ。
その代表的な例として、23年前に起きた終末論騒ぎがある。

終末論騒ぎで大混乱
韓国が軍事政権による支配から民主化して間もない1992年、キリスト教系のタミ宣教会のイ・ジャンニム牧師が「10月28日の0時に世界は終わる」と終末論を唱え始めた。すると、彼の言うことを信じた多くの信者たちが街頭に立ち、「携挙(世界の終わり)が来ます!」と叫びつつ布教活動に熱を上げた。
仕事や家庭を捨て、全財産を教会に寄付する人が続出した。教会に行くのを親に止められた女子高生が服毒自殺するなど、社会がパニックに近い様相を呈した。
やがて「予言」された時間が訪れたが、もちろん世界の終わりは来なかった。イ牧師は詐欺容疑で逮捕され、懲役1年と多額の罰金を命じられた。
当時、留学生として現場を目撃した日本人男性は、次のように語る。
「予告された時間が迫ると、教会前には多くの人が集まりました。世界各国の取材陣も『詐欺教会に家族を連れて行かれた』と泣き叫ぶ被害者家族たちもいました。あたりは一種の騒乱状態になり、午前0時が過ぎたことに気づかないほどでした。
0時半ごろになると、疲れた顔をした信者たちが次々に教会から出てきて言葉少なげにどこかへと去っていきました。
去年、救援派の信者たちが施設に立てこもったのを見て、20数年前のタミ宣教会の終末論騒ぎを思い出しましたね」

↑「世界の終わり」が来なかったことを伝える当時のニュース番組(字幕なし)
信者がテレビ局に乱入、放送機器を破壊
終末論と並んで韓国社会に大きな衝撃を与えたキリスト教関連の事件といえば、1999年に起きたMBC襲撃事件だろう。
韓国三大ネットワークのひとつ、MBCの時事番組「PD手帳」は当時、ソウルにある万民中央教会のイ・ジェロク牧師の不正を暴く番組を放送しようとしていた。信者からかき集めた金をアメリカでのギャンブルにつぎ込んでいたこと、信徒名義で金融機関から不正に貸し出しを受けていたこと、信徒にセクハラを行っていたことなどが主な内容だった。ところが、この番組の内容が事前に教会側に漏れてしまった。

万民中央教会のイ・ジェロク牧師

教会側は放送中止の仮処分をソウル地裁に申し立てたが、棄却される。
すると放送当日、教会側は約2000人の信徒を動員。局舎前で座り込んでMBCを非難する集会を行ったのだ。そのうち約300人は、局内にまで乱入して通路に座り込み、激しい抗議活動を繰り広げた。さらにその一部が、テレビ局の心臓部とも言えるメイン調整室に侵入。社員に暴力を振るい放送機器を破壊した。
「PD手帳」の放送は突然中断され、なぜか「動物の王国」へと切り替わった。しばらくしてから、緊急ニュースで信徒たちが局舎内に乱入したことが伝えられた。
この事件は韓国社会にとてつもない衝撃を与えた。万民中央教会は韓国社会全般はもちろん他のキリスト教団体からも激しく非難され、局舎で破壊行為を働いた者たちは法的な処罰を受けた。それでも、教会はMBCに対する非難を止めようとはしなかった。
ほかにも似たような例が数多くあり、いちいち挙げていてはきりが無いくらいだ。韓国国民も大多数はこうした風潮に辟易しているのだが、宗教がらみの騒動はいっこうになくなる気配がない。その理由は日本とは大きく異なる、韓国独特の事情がある。

主な韓国キリスト教事件史
◯1987年8月29日 キリスト教系新興宗教の教祖が信者32人とともに集団自殺した「五大洋(オデヤン)」事件。「韓国の人民寺院事件」とも呼ばれる。救援派の兪炳彦氏の関与が長年取り沙汰されてきた。
◯1992年10月4日 エホバの証人の王国会館(教会)に、信者となった妻を取り返そうとしていた夫が放火、14人死亡。
◯1994年2月18日 新興宗教、似非宗教研究者の卓明煥(タク・ミョンファン)氏が自宅前で自身が問題を追求していたテソン教会の信者に暗殺される。
◯1988~1995年 仏教系大学の東国大学のキャンパス内の寺などが、6回にわたって放火される。犯人は捕まっていないが現場に十字架が描かれたことからクリスチャンによる犯行が疑われている。

公共の電波で宣伝、国家並みの集金力
米中央情報局(CIA)のワールド・ファクトブックによると、韓国のプロテスタント信者の割合は24%を占めている。ちなみに仏教は24.2%、カトリックは7.6%、その他の宗教は0.9%、最も多いのは無宗教者の43.3%だ。
24%は多いとも少ないとも言えない数だが、韓国社会に与える影響力はその割合以上のものがある。人脈や財力など要因は様々だが、最も大きいのは独自のメディアを介した発信力だろう。
韓国在住歴の長い日本人ジャーナリストが話す。
「日本と異なり、公共の電波を使った宗教放送が法的に認められている韓国では、プロテスタント系のラジオの全国ネットワークがふたつも存在しています。テレビもケーブル局ではありますが、3つのチャンネルを擁している。
有力日刊紙のひとつである『国民日報』もプロテスタント系の純福音教会の牧師が会長を務めています。また統一教会も「世界日報」を所有している。いずれも韓国10大全国紙に入っており、それだけでも影響力の大きさが推し量れるでしょう」
また、キリスト教系企業の存在感も大きい。「Who.A.U」や「Underwood」などのブランドで知られるアパレル企業、E-Landがその典型だ。2000年代に入ってからは小売業にも進出して巨大企業グループとなった。パク・ソンス会長が教会に寄付する献金の額は1年に130億ウォン(約14億3000万円)にのぼると言われている。
その影響力は政界にも及んでいる。象徴的なのが、クリスチャンである李明博前大統領だ。ソウル市長時代の2004年5月に開かれたキリスト教の行事で、「首都ソウルを神様に差し上げる」と発言したことが大問題になった。
最後に挙げておくべきは、信者数の多さに基づいたプロテスタント教団の資金の潤沢さだろう。それらの活動を資金面で支えているのが「十一租(シビルチョ)」と呼ばれる募金システムだ。日本語では十分の一税、什一税と呼ばれるが、収入の10分の1を教会に寄付するものだ。
人口の24%(約1200万人)が、安く見積もって1人あたり毎月20万ウォン(約2万2000円)ずつ募金するとすれば、毎月プロテスタント教団全体に入るお金の総額は2兆4000億ウォン(約2642億円)に達する。これは人口1000万のソウル市の2015年度の予算、22兆8427億ウォンが10ヶ月ほどで手に入るということだ。人口120万の水原(スウォン)市の予算(2兆878億ウォン)なら1ヶ月たらずの募金でまかなえてしまう。

日本国内に数十カ所の拠点
宣教を目的に海外に信者を数十人単位で送り込んだり、抗議活動のためにバスを数十台チャーターしたりするのは、ある程度の規模の教会なら朝飯前なのだ。もちろん、彼らは日本にもきている。
連載の2回目で見たように、韓国のキリスト教保守勢力の中には社会的な“トラブルのタネ”になっているものが少なからず存在する。
また、自分たちの教義を絶対視し、周囲にそれを押し付けようとする強引さは、それに反発する人々との間で激しい葛藤を巻き起こす。
その端的な例が、連載の1回目で見たホモフォビア(同性愛嫌悪)だ。*4
そして、統一教会が韓国流のホモフォビアを日本に持ち込んでいる事例にも見られる通り、韓国のキリスト教保守をめぐる様々な問題は、日本人にとっても対岸の火事ではないのだ。
韓国のある巨大福音派教会のひとつは、すでに日本国内に66もの教会を持っている。*5彼らはさらに、教会の「のれん分け」をしながら勢力を拡大中だ
日本の人口に占めるキリスト教信者の割合は、プロテスタントとカトリックをわずか2%だ。韓国の教団からすれば、まだまだ「開拓」の余地のある「ブルーオーシャン」なのである。(おわり)

*1「同性パートナーシップ制度」条例案反対の署名は私のところにもきました。この条例案に反対ですか?と問われたら反対ではある。けれどもだからと言って、LGBTの人がそのことゆえに暴力やハラスメント、差別、社会的排除、恥辱を受けて良いとは思わない。まして殺害、処刑されたり、拷問を受けるような人権侵害を受けて良いなどとは思わない。
*2この自民党議員は柴山昌彦氏。発言したのは討論バラエティ番組内でのことのようだ。
「(同性愛を)差別をすることは、これからなくしていかなければいけないと思いますけれども、それとこれを法的に認知するのとは違う話」というのが先にあるようだが。
*3「洗脳」とはいささか古めかしい。現在は、「マインドコントロール(理論)」すら法廷ではつかわれません。<参照>「青春を返せ」裁判と「マインド・コントロール理論」
*4ホモフォビアは同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと。「異性装・心身の性の不一致に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶」はホモフォビアの定義に該当しない。
<参照>国際連合におけるLGBTの権利  性的指向と性同一性を理由とする差別との闘い

同性愛嫌悪に対する国連からのメッセージ
*5この巨大福音派教会ってどこなんでしょう?現在78万人の信徒を擁する世界最大のメガチャーチとなった。(WIKIPEDIAによる)汝矣島純福音教会のことでしょうか。

統一教会絡みで、同性愛嫌悪についてが多かったと思いますが、日本とは違う韓国での教会系列企業のあり方など興味深くて、やっぱり分割して書いたら良かったかなと思ったりしています。いろいろと考えるさせられる記事だと思いますがいかがですか?
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佐賀新聞 統一教会を侮辱 福岡高裁、佐大側に賠償命令

統一教会を侮辱 福岡高裁、佐大側に賠償命令


2015年04月21日 10時00分 佐賀新聞


佐賀大の学生だった20代女性と両親が、50代の男性准教授から統一教会の信仰を侮辱され、信教の自由が侵害されたとして、同大に440万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は20日、8万8千円の賠償を命じた一審の佐賀地裁判決をほぼ支持し、女性と大学側双方の控訴を棄却した。
 大工強裁判長は、准教授の発言が「配慮を欠く不適切な表現を繰り返して信仰をやめるよう求め、信仰の自由や名誉感情を侵害した」と判断。ただ、女性が准教授との会話を無断で録音したことについては、大学でのカルト対策を萎縮させる目的だったと認定した。
 判決によると、准教授は2012年2月、研究室でゼミ生だった女性に統一教会の教義を批判して脱会を迫り、女性の両親が参加した合同結婚式を「犬猫の結婚」などと侮辱した。
 女性側は「大学の責任を認めたことは評価できるが、賠償額が低く、上告を検討する」とした。大学側は「控訴審でも教員の問題発言が認定され、重く受け止めている」とのコメントを出した。




>ただ、女性が准教授との会話を無断で録音したことについては、大学でのカルト対策を萎縮させる目的だったと認定した。

ハラスメントをするは、気持ち悪いメールは送って来るは、それでいて指導教授だし、、、何かあった場合にどのように証拠を示せば良いと言うのですか裁判長殿



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佐賀大アカハラ 福岡高裁も佐賀大学に損害賠償命令! 


女子学生に対する信仰の自由・名誉感情の侵害につき、

 福岡高裁も佐賀大学に損害賠償命令

 当会信者である佐賀大学の女子学生(当時22才)とその両親が、信仰について侮辱され、棄教を迫られたと主張し、同大学(佛淵孝夫学長)と同大学准教授(当時53歳)に対し損害賠償440万円を求めた民事訴訟の判決が平成26425日、佐賀地裁であり、同大学に対して、信仰の自由を侵害する不法行為であるとして損害賠償を命じる判決を下しました。そして、平成27420日、福岡高裁(裁判長:大工強)は、佐賀地裁判決と同様に、同大学に対して合計88千円の損害賠償命令を言い渡しました。

福岡市内での記者会見


 1. 原告らの主張

 2012210日、原告の女子学生は、担当教員であった被告森善宣(よしのぶ)准教授に呼び出され、研究室に行ったところ、被告森から信仰について軽蔑・侮辱する発言を繰り返され、当会や女子学生が加入しているCARP(原理研究会)からの脱会を執拗に迫られました。さらに被告森は、両親の信仰にも言及し、統一教会の合同結婚式は「犬猫の結婚」であり、原告らの家族の生活は「犬猫の暮らし」などと侮蔑しました。これを受け、原告らは、信仰の自由を侵害され、名誉感情を侵害されたとして、被告森及び被告佐賀大学に対して、損害賠償を請求しました。
  なお、被告森の発言によると、被告佐賀大学は教授会で「CARPに入会した学生には脱会を指導するように」との指示をしていたことから、原告らは、本件行為は教員による学生指導であると同時に、大学の指示によるものであって、被告大学は賠償責任を免れることはできないと主張しました。

 2. 被告らの主張


 被告森は、統一教会に対する意見や考えを伝えたのであり、合同結婚式についても例え話として、人間と動物の違いについて発言したに過ぎないなどと主張し、不法行為の成立を否認しました。また、被告佐賀大学は、被告森と同様、不法行為の成立を否認し、かつ、本件行為は、被告森の個人的な指導によるものであり、大学としては、日頃から教員が学生のプライバシーに過度に踏み込まぬように指導をし、相当の注意をしていたのであるから原告らに対して賠償の責任を負わないと主張し、大学の賠償責任を否認しました。 


 3. 佐賀地裁の判決内容


① 判決は、被告佐賀大学に対して、原告の元女子学生に対しては44千円、原告の両親に対しては、それぞれ22千円の合計88千円の支払いを命じました。


 ② 本件は公権力の行使に当たるとし、国家賠償法が適用されると認めました。従って、本件が不法行為に該当するとしても、森准教授個人に対する責任は問われず、法的責任は被告国立大学法人佐賀大学のみが負うものとされました。


 ③ 被告森准教授の原告に対する行為が不法行為に該当するか否かの認定については、信仰の自由に対する侵害及び名誉感情に対する侵害に該当するとして、不法行為の成立を認め、その損害賠償責任を被告佐賀大学が負うと判示しました


 4. 福岡高裁の判決内容


① 国立大学法人佐賀大学に対して、国家賠償法の適用があるか否かについて、国立大学法人における教育活動は「公権力の行使」に該当するとして、これを肯定しました。


 ② 佐賀大学が主張した統一協会やその信者が起こしたとする社会問題については、それによって原告らが名誉感情を侵害されたことを減殺することはない、と判断しました。


③ 准教授の発言を直接聞いていない両親に対する人格権の侵害についても、そのような発言の事実を認識したことで成立すると判断しました。


 ④ 佐賀大学が主張した「危険への接近」の法理についても、これを否定する判断をしました。


 ⑤ 原告らが主張した准教授の発言が政教分離原則に違反するとの主張については、同原則が制度的保障であり、私人に対する関係で当然に違法と評価されるものではないとして、その主張を退けた。


 5. 判決の評価


 佐賀大学の責任を認めたことにおいては評価できるが、金額的評価としては低すぎると言わざるを得ない。上記4の⑤の判断については、憲法論として問題があると考えている。


 6. 原告のコメント


 元女子学生のコメント「佐賀大学の違法な人権侵害について高等裁判所が認めてくれたことは良かったと思います。今後、大学において信教の自由に対する侵害がなくなることを祈っています」。


  両親のコメント「佐賀地裁の判決後も佐賀大学ではいまだにCARPを名指しした批判ビラが掲示されていると聞いています。高裁の判決を機にこのようなことは一切改めていただきたいと考えています。上告するかしないかについては、代理人と相談して決めたい」 


7. 関係者のコメント


 鴨野守・統一教会広報局長「統一教会に対する偏見を是正する判決として評価したい。しかし、十分に統一教会の信徒の信仰が守られているとは言えない状況にあることは間違いないので、引き続き大学当局はじめ関係機関に改善を求めていきます」。


  中本和誉・CARP広報渉外担当「今年の春も、中央大学、名古屋大学、長崎大学など多数の大学においてCARPと統一教会を批判するビラが配布され、オリエンテーションが行われたことはまことに残念です。このような事態が一刻も早く改められるよう、強く要請します。




 

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統一教会 会員の心得

世界基督教統一神霊協会(以下、「統一教会」という)の会員は、真の愛、真の生命、真の血統の根源である神様と真の父母様を中心とする理想家庭を通して、世界平和を実現するという当法人の目的を達成するため、日々の信仰生活で統一原理の教えを実践し、神様の真の愛の相続と、人格完成と、真の家庭建設を目指します。  
また、統一教会活動に際しては社会的責任を果たし、以下のことを遵守します。

1.会員は、常に「ために生きる」奉仕の生活を心がけ、統一教会の発展だけでなく、公共の福祉と日本の繁栄に寄与し、世界平和の実現に貢献します。
2.会員は、「父母の心情、僕の体」の精神で人格完成を目指し、高い品性、倫理観、道徳観を備え、法令を遵守し、社会の模範となるように努めます。さらに、「家庭は愛の学校」という精神にのっとり、真の家庭を築きます。

3.会員同士は、真の愛と尊敬心をもって相互に信頼しあい、公平かつ真摯に対応し、神様を中心とした真の兄弟姉妹の愛の拡大に努め、人権を尊重します。
4.会員は、自主的に行う個々人の活動に関しては、あくまで自身の責任において実行し、公序良俗に反する行いは厳に慎みます。また、活動上知り得た個人情報の保護に努めます。

5.会員は本心得その他、統一教会の定める規定等を誠実に遵守し、統一教会の発展及び会員同士の共生共栄共義に努めます。
以上 (2009年6月24日発表)

SBS『統一教会信者拉致監禁事件-きよみ13年ぶりの帰郷』

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徳野通達

教会員の献金奨励・勧誘活動及びビデオ受講施設等における教育活動等に対する指導について
真の愛、真の生命、真の血統に基づく真の家庭実現を通して平和理想世界を実現するという当法人の目的を実現するために、より社会的に模範となる運動を一層推進拡大し、更に多くの人の理解と参加を得ていくことが願われています。

これまで当こ法人を被告とする一部の民事裁判等において、伝道や献金勧誘行為に関わる教会員の行為が不法行為と認定され、当法人に使用者責任が認められてきました。そこで当法人としても教会員の活動に対して、以下のような一定の指導基準を設け、指導を進めることに致しました。 つきましては教会員の献金奨励・勧誘行為、及び教会員が自主的に設立・運営するビデオ受講施設における統一原理を用いた教育活動について、教会指導者である皆様におかれましては、以下のような指導基準の趣旨を十分にご理解頂き、指導を進めて頂けますようお願い致します。
第1 教会員の献金奨励・勧誘活動についての指導基準   これまで教会員が信徒会等の活動の一環として献金を奨励・勧誘する際に、家系図等を用い、先祖の因縁ないし先祖解放等を理由に献金の必要性を説くようなことが一部行われてきたようです。

しかしながら、当法人に対する民事裁判においては、このような行為が、目的・方法・結果において社会的相当性を逸脱する不法行為と認定され、当法人の使用者責任が問われてきました。本来、当法人への献金は、『信仰生活と献金』(光言社発行)で説かれているとおり,統一原理を学び信仰に至った結果、自らの自由意思で行われるべきものであり、あるいは、主の路程、及び統一運動を学んでその趣旨・目的に賛同した結果として捧げるべきものです。 そこで今後は以下の事項をこれまで以上に遵守するよう指導してください。   献金と先祖の因縁等を殊更に結びつけた献金奨励・勧誘行為をしない。また、霊能力に長けていると言われる人物をして、その霊能力を用いた献金の奨励・勧誘行為をさせない。
教会員への献金の奨励・勧誘行為はあくまでも教会員本人の信仰に基づく自主性及び自由意思を尊重し、教会員の経済状態に比して過度な献金とならないよう配慮する。 献金は、統一原理を学んだ者から,献金先が統一教会であることを明示して受け取る。 上記1,2,3について教会指導者(地区長、教区長、教域長、教会長)が責任を持ち、教会員の献金奨励・勧誘行為において、教会員等による社会的な批判を受けるような行為が行われないよう指導・監督する。

第2 教会員が自主運営するビデオ受講施設等における教育活動等についての指導基準   これまで、教会員が自主運営するビデオ受講施設等における教育活動等については、当法人とは法主体の異なる信徒会の活動の一環であったため、当法人は教会員の信仰活動の自由の観点からその自主性を尊重し、指導・監督を行ってきませんでした。しかしながら、これまでの民事裁判の判決においては、教会員等が自主運営するビデオ受講施設等において行ってきた勧誘活動について違法性が認定されたものがあり、当法人に対して使用者責任が問われてきました。そこで、今後は教会員が自主運営するビデオ受講施設等における勧誘及び教育活動等についても、以下の事項が遵守されるようご指導下さい。   
勧誘目的の開示 教会員が自主的に運営するビデオ受講施設等における教育内容に統一原理を用いる場合、勧誘の当初からその旨明示するように指導して下さい。また、宗教との関連性や統一教会との関連性を聞かれた際には、ビデオ受講施設等の運営形態に応じた的確な説明ができるよう、ご指導下さい。 法令遵守(コンプライアンス) 特定商取引法をはじめとする法令違反との批判を受けないよう配慮して下さい。例えば、教会員が自主的に運営するビデオ受講施設等で受講料を徴収する場合には最初からその旨明示し、受講契約書等必要書類を交付しなければなりません。また、勧誘に際しては、「威迫・困惑させた」「不実を告知した」と誤解されるような行為がないよう、注意して下さい。  

以上に関して、皆様のご理解・ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。 以上 2009 年 3 月 25 日 世界基督教統一神霊協会 会長 徳野英治

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