今回はブルガリアにいる「生ける聖人」について。
物乞いをして得たお金を寄付すると、たとえそれが20年という歳月であったとしても「聖人」といえるのだろうか?
”物乞い”をして得たお金と知りつつ、それを受け取るブルガリア正教会のありかたはこれで良いと言えるのだろうか?
正教会(公認)の托鉢(のようなもの)なのか?
それなら「物乞い」とはそもそもいわないんじゃないのか?
齢80から、物乞いをしてでも献金したいと思った老人の気持ちとはどういったものか?
いろいろ考えさせられる、、、。
<引用はじめ> 色字、太字、下線は管理人
ドブリ・ドブレフ翁 御年100歳
AFPBB NEWS 100歳の「生ける聖人」物乞いの全額を寄付 ブルガリア
すり切れたコートを着て物乞いをする
「ドブリじいさん」は100歳。「
ドブリ」とはブルガリア語で「善」を意味する。貧困と腐敗で荒廃したブルガリアの善の象徴として既に
「聖人」とあがめられている。
本名ドブリ・ドブレフさんは
20年以上、ブルガリアの首都ソフィアの街頭で物乞いをしてきた。これまでに受けた施しは何万ユーロ相当になるが、
ドブリさんはそれをすべてブルガリア正教会に寄付してきた。黄金のドームを頂くアレクサンドル・ネフスキー大聖堂の最大の個人献金者はドブリさんだが、自分のライフスタイルはいたって質素なままだ。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂 金メッキされた聖堂ドームは45m、鐘楼を 含めると50.52mを誇り、5千人を収容できる。 「パンを少しちぎっていってください。神からの贈り物ですから」。ひげが長く伸びたドブリさんは背中を丸めて座り、プラスチックのコップに小銭を入れた人にそうつぶやきながら、別の誰かからもらったパンを差し出し相手の手にキスをする。
大聖堂の評議委員長を務める
ティホン司教は
「彼は快適さが一切ない暮らしをしながら、2009年には3万5700レバ(約250万円)をわれわれに贈った。ドブリさんは非常にまれな存在だ」という。
もっと小さな修道院や教会も口々に2500~1万ユーロ(約35万~140万円)の間の額をドブリさんから寄付されたといっている。欧州連合加盟から7年経った今も欧州の最貧国から脱せず、
平均月収がわずか420ユーロ(約5万8000円)というブルガリアで、
この寄付は相当な額だ。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂前で物乞いをするドブリ・ドブレフ氏 あらゆる取材を断っているドブリさんの経歴は、ところどころしか知られていない。生まれたのは100年前、1914年の夏で、故郷はソフィアの東40キロのベイロボ村だ。
第2次世界大戦中にソフィアが受けた爆撃*1で、聴力に障害が生じた。「それで信心深くなったんでしょう」とベイロボ村に住む、遠い親戚のエレナ・ジェノバさんはいう。
「妻とまだ幼子もいた4人の子どもを残して街に出て、修道院周りで色々な仕事に就いたようです。この20年は施しを受けることに専念しているようです」。エレナさんは時々「ドブリじいさん」が集めた小銭を数えるのを手伝っている。
ドブリさんが住んでいるのはベイロボの教会の隣の、ベッドとテーブルがあるだけの小さな部屋だ。この教会もドブリさんが寄付した1万レバ(約70万円)で改修された。ドブリさんがソフィアまで行くときは近所の人が車に乗せて行ってくれる。
ブルガリアのメディアはドブリさんのことを「ベイロボの生ける聖人」と呼び、ドブリさんは約25年前に共産主義政権が崩壊して以降、信仰があつくなっているこの国の
善の象徴となった。
壁画にもなっている ドブリさんのファンたちは、インターネット上にウェブサイト「www.saintdobry.com」を立ち上げ、交流サイト(SNS)のフェイスブックにもドブリさんに関する二つのページを作った。ドブリさんを敬愛する人たちの間では、
ドブリさんはいつか正式に聖人と認定されるべきだという声も上がっている。<引用おわり>
平均月収が5万8000円程度の国で年250万円の献金は明らかに高額献金だ。そして、「トブリじいさん」は命ある限りこの「物乞い献金」を続けるに違いない。
妻子をおいて求道へと進んだのは釈迦もそうではあるが、現代のおいては「カルト」「狂信者」のレッテルを貼ることも十分可能だろう。
ドブリじいさんが聖人に認定されるかはわかりませんが、皆さんはどう思われますか?
*1 ソフィアは第二次世界大戦当時、連合国軍から爆撃を受けた。
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なぜだろう?なぜかしら?日本の次にアクセスが多い
のは、なんとオランダ
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