石橋正人さんから家庭連合に脱会届が届いたという。ブログは、もう少しお休みする予定でいましたが、これだけは書いておく必要ありと判断して書くことにします。
全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会の「石橋正人さんから脱会届がとどく」から引用です。<引用はじめ>2014年1月2日に失踪して以来、2年3ヶ月間に亘って連絡がとれず、消息不明のまま監禁状態にあることが憂慮された石橋正人さん(29歳)から、世界平和統一家庭連合(家庭連合)に脱会届がとどきました。
脱会届は、石橋さん直筆の文章と署名で、家庭連合の徳野英治会長宛に内容証明で郵送されてきました。
脱会届の日付は平成28年4月4日で、内容は「脱会届」と題して、「家族との話し合いの結果、本日ここに脱会いたします」と簡潔に記してあり、脱会の理由や2年間の話し合いの状況などについては何も書かれていません。
すでに石橋さんが脱会の意志を表明している以上、石橋さんの親族や脱会屋が棄教目的で石橋君を監禁下に置く理由はなく、従って石橋さんはすでに自由な状態にあるとも考えられます。
しかし、私を含め過去の拉致監禁の例からすると、信者本人が脱会を表明しても、家族や脱会屋が偽装脱会(脱会したふりをすること)を疑い、様々な踏み絵(脱会届、手記、信者名簿、訴訟手続き)を踏ませ、その間は監禁を継続することもあります。
従って、この脱会届だけでは、石橋さんが未だ監禁状態にあるのか、自由な環境であるかは、判断できません。
以下、石橋正人さんへメッセージです。
ご本人に届くことを願いながら・・・。
石橋正人さんへ
この2年間、たいへんな苦しみを経験され、たぶん今もそうだと思います。石橋さんに、一つだけお願いがあります。もし、このブログを石橋さんが読んで下さっているなら、もう少しご自身の状況や心境を詳しく教えて下されば、たいへんありがたいです。石橋さんが突然姿を消してしまって以来、ずっーと、今も八王子教会のメンバーや石橋さんを知る人達が石橋さんのことを心配しています。石橋さんの心身の状態をとても危惧し、何とか元気でいてほしいと毎日祈っています。脱会届の文面だけでは、石橋さんが健康でいるかどうかも分かりません。どうぞ、よろしくお願いいたします。
全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会 代表 後藤徹
<引用おわり>
この「拉致監禁」という問題の厄介なところは、”脱会届=解放”とか”脱会届=棄教”とは断定できないことです。
僅かでしょうが、偽装脱会の可能性はあります。
真正脱会だとすると、かなり高い確率で「リハビリ」と称した「軟禁状態」に石橋さんが置かれていると推量されます。
さて、「監禁」から解放されて”メデタシ、メデタシ”かというと、残念ながら「これからこそが石橋さんにとって大変でしょう。」と言わざる得ない。
仮に解放されていたとして、PTSDのような重度の心の傷がなかったとしても、けして無傷ではおれないのが「拉致監禁」である。
これは、結果として脱会した、しないに関わらず経験した者の証言に目を通せばわかるはずだ。
そして、脱会した、しないに関わらず「親子関係は悪化」する。
このことは、反統一(家庭連合)の学者先生の研究でも明らかである。
それに加え、監禁に関わった家族は一財産を失った(2年以上監禁部屋を維持するだけでも巨額)であろうし、監禁された本人は生活基盤そのものを失う。
再就職して以前通りの収入を得ることはそう容易くはあるまい。
監禁期間の損失も含め、生涯年収が激減することは否定できない。
親は老後のための蓄えを新たに準備できないかもしれないだろう。
それでも、「脱会できただけでメデタイ」という輩も確実にいることだろう。
自分は痛くも痒くもないから。
1995年の文化庁宗教団体信者数統計によれば統一教会の日本での信徒数は477,000人なんだそうだが、実際はせいぜい数万人(5万以下)だろう。
棄教率8~90%というところかな。最近は、顕進(3男)支持グループ、亨進(7男)率いるサンクチュアリ教会、またその他の分派に行く者もいて数もけして少なくない。「監禁」は、落日の家庭連合(統一教会)から脱会させんがため、払うには代償があまりに大きすぎる。”自称カウンセラー”の懐は肥えるかもしれないが、、、。短期間で外注して一丁あがりではなく、時間をかけて情報を与え続けるだけでかなりの人が辞めるか、問題である高額エンドレス献金はしなくなるだろうし、違法行為(正体隠し伝道等)はしなくなるだろう。ともあれ、監禁部屋から出てきたならそのことは良かった。
石橋さんは今後生活基盤を立て直して行くであろうが、いつか自分が通った道。
心からエールを送りたい。
良い人生が送れるかはまた別の問題。
まだ終わりではない。選んだ道は違うがお互い頑張ろう。
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COMMENT
心から脱会しても、しなくても重荷は背負う
その一報を聞いて率直に感じたことは、ホッとしたということでした。
無理に意地貼らないでもっと早くに抜けたほうが良かった。
そこまでして人生や己の命かけるほどの価値はないです。
この組織の実態を知りつくせば・・・
それは監禁する親族や関係者にも言えることですけど。そこまでして棄教させるために大枚はたいて時間潰して自らも思考や行動を制約させて・・・
ただ記事にあるように、これがそのまま監禁からの解放とは受け取れないということを思うと複雑になります。額面通り単純には喜べないので。
偽装脱会にせよそうでないにせよ、踏絵路程はあるわけでしょう。
人として元気でいてくれればそれ以上は望みません。
しかしそれが一番難しいことなんでしょうね。
こういった監禁説得という普通の人生にあり得ない異常極まりない状況をなん20000時間以上通過させられたんだから。
解放されようが、偽装脱会だろうが、真正脱会だろうが、ご本人の心に降りかかる重荷は生涯背負っていかなければいけないものでしょう。