今回、脱会届を出した星野結美さんは、後藤裁判で裁かれた宮村峻氏の主導により「拉致監禁」された経験を持ち、後藤裁判においては実名で陳述書を出した。星野結美さんの陳述書:星野結美氏の陳述書-両親が宮村によって完全にコントロールされ、宮村の計画通りにことが進められていた
全国 拉致監禁・強制改宗被害者の会:後藤裁判:宮村氏の被害者による陳述書が提出される
ご主人の仁志氏は、統一神学校で学び、日本において一時期、家庭連合(統一教会)の教会長を務めたこともある。そして、お2人とも私の大切な友人でもある。この脱会届(文)は29日(米東部時間)に米世界統一平和家庭連合(統一教会)会長のマイケル・バルコム氏および、HSA-UWC個団会長の猪瀬洋氏宛に送付されたものです。 マイケル・バルコム米家庭連合会長ご夫妻 写真出展はFFWPU USA公式サイトから
猪瀬洋HSA-UWC個団会長ご夫妻 写真出展はFFWPU USA公式サイトから
脱会文
はじめに
27年前、1988年の10月30日は6500双の祝福記念日です。そしてこの記念すべき日から一カ月が経とうとしているこの時に、私と私の妻は世界平和統一家庭連合から脱会いたします。そして私達は真のご父母様の真の後継者であられる亨進様、ヨナ様と共に歩んで行くことを決意いたしました。
私達夫婦は、誰からも強制されることもなく、自らの意志と責任において、このような脱会文を書いております。これは私達の本心からの叫びであり、真の自由の道にいたる節目であり、一つのステップであると感じております。
正直に言いまして、私はこの数年間特に真のお父様の聖和以降、本心から喜んで教会活動をするということ自体なくなっていました。そこには天一国創建の未来像を明確に描けない自分自身の姿がありました。
そのような極めて不信仰な私であっても、唯一守り続けてきたものがありました。それはお父様のみ言葉の訓読とお祈りでした。私はこの訓読と祈りの時間の中ではっきりと感じたことが、一つだけあります。それは自分自身の本心に忠実であること、本心を絶対裏切らない生活をせよ、という内容でした。
そして私は、すべての問題の解決の道は私自身の内側にあるのであって、決して外側にあるのではないということを強く感じていました。そのような中で亨進様のみ言葉に出会っていきました。亨進様のみ言葉は、理屈抜きで本心にストレートに感じるものでした。ちょうど同じころアメリカで暮らす妻から電話があり、亨進様のみ言葉が本当に正しいのかどうなのか、はっきりとさせるために、サンクチュアリ教会に行きたいということでした。
彼女は足が痛くなって動かなくなって学校に行けずに、亨進様のみ言葉を集中して学ぶことができた事、その後に足の痛みが無くなっていった事などの証をしてくれました。そして彼女は本心の叫びを正直に話してくれました。私自身はまだ客観的で冷静な観点で亨進様を見ていましたが、彼女の本心の叫びには私の本心は共感していました。そして私は彼女がサンクチュアリ教会に行くことに同意しました。
私達夫婦は数年間アメリカと日本という別れ離れで暮らす生活が続いていましたが、ちょうどこの時を同じくしてアメリカで一緒に暮らす決断をして、7月にビザ(査証)が下りたばかりでした。私は7月末にアメリカに来てサンクチュアリ教会で直接亨進様の説教を聞くことができるようになりました。夫婦で一緒に礼拝に参加したのも本当に久しぶりでした。
説教の核心部分はお母様の失敗。
亨進様の説教の核心部分は、実に衝撃的なお母様の失敗と家庭連合の腐敗です。創造本然の愛のみ言葉のみを聞きたいところですが、そうではありません。ショッキングで本当に深刻な内容でした。亨進様の説教は日々激しくなり、その口からは火が見えるようでした。
しかしながら不思議なことに教会全体の雰囲気は明るく、食口達はみんな笑顔で温かい癒やしにあふれていました。み言葉は審判のようであっても、裁き、裁かれるような雰囲気が一切感じられないことが驚きでした。
妻の本心は、み言葉をしっかりと受けとめながら、亨進様の背後に神様、お父様がいらっしゃることを感じていることがわかりました。何故ならば、彼女の祈りは深刻ななかにも、神様の涙、お父様の涙、亨進様の涙と共にあると感じたからです。
それでも私自身は、まだ確信していませんでした。これは食口ならみんなが感じることだと思いますが、お母様は本当に失敗したのか?という疑問です。お母様がお父様と完全に一体化しておられるとすれば、お母様が成されることが、すべて神様、お父様の願いということになります。もしお母様が失敗したことが真実ならば、お母様は完成できなかった女性であり、お父様とも最終的には完全に一体化できなかったということになります。
思考停止の安楽な日々
すでにもう多くの方が、家庭連合側の見解とサンクチュアリ教会側の見解のポイントを見ていらっしゃることでしょうし、お互いに反論するような根拠を、お父様のみ言葉に求めています。こういう客観的な視点は実に大切だと思います。
しかし問題はそれ以前にありました。それはお母様はお父様と完全に一体化しておられるということを、何の疑いもなく思い込んでいる私がいたからです。50年以上お父様と共に歩まれ、一段階ずつ勝利されていかれたお母様は、当然完成人間であり、真の母であられるなら堕落の可能性はないという思い込みです。真実はどうあれ、完成していて欲しい、完成していなければならない、という過度の期待です。
確かに、私達の信仰の基盤であり、安定の基盤となっているものを崩されるようなことは、決して気持ちのよいものではありませんでした。しかしながらいつも真実のみを求めつづけている本心を裏切ってまで、安定を願うことは決してできません。
脱会の唯一の理由
脱会の理由を挙げればきりがありませんし、書きたいことはたくさんありますが、今回はシンプルに一つのことに集約したいと思います。それはお父様とお母様は完全に一体化していないということです。これは私が感じることなので説明のしようがありません。神様とお父様が願っていらっしゃることをお母様はなされていないということを感じますし、心情一体化していないと感じるということが唯一の理由です。
もしかしたらお母様はお父様と一体化していないのかもしれないという思い自体が不信仰であり、そんなことは考えてもいけないことである、というような間違った信仰観が今の家庭連合には蔓延っていることを感じています。神様は本当に生きて働いていらっしゃるということや、お父様が再臨のメシアであられるということの確信は、何度も疑うことがあったりしたとしても、真剣に神様にたずね祈っていったり、さまざまな実体験を通じて深くなっていったのであって単なる思い込みではありません。
同様に単なる思い込みではなくて、どこまでも真実を追い求めている本心に立ち返ってゆこうという姿勢で、神様に真摯にたずね求めていくことによってはっきりと分ってきたことがあります。それはお母様はお父様と少し違う道を歩んでいるのではなく、まったく正反対のサタンの方向に向かっているということです。
基元節の祝福はサタンが完全に主管
江利川会長の講義にも出てきましたが、もしサタンが最後の最後の発悪をするならばこれしかないでしょう。それはサタン主管の祝福の儀式です。すべてを勝利されて神様と完全に一体化しておられるお父様を主体の位置からはずして、サタンと完全に一つになった堕落エバであるお母様が主体の位置に立って、すべての祝福家庭をサタン主管に再転換することです。これはお父様が聖和された直後、完全にお父様から離れサタンと一体化したお母様だからできることだと思います。すべてはこの時のために、お母様中心の神学的内容も何年も前から準備して、サタンが教会の幹部中枢に入りこんで成し遂げたことだと思います。主体と対象が反対の講義案も、無原罪で生まれた独生女の内容も、すべてはこのことのためだとはっきり分かりました。
日本サンクチュアリ教会会長江利川安栄氏の講義
出展:日本サンクチュアリ協会 YOUTUBE
真の血統を死守される亨進様
これらのサタンの最後の最後の発悪を完全に見抜いて、これを阻止して、神様の真の血統を守り、人間に与えられた創造本性を発動させようとされる神様の願い、お父様の願いと完全に一体化しておられるのが亨進様であると感じます。何度も言うようにこれは、理屈ではなく感じることであり、私の本心の発露です。亨進様は地位も名誉も財産も権力も何も欲していらっしゃらないことは明らかにわかります。さらにご自分の母親であり、真の母として勝利されてこられたお母様を、サタン呼ばわりしなければならないことに、どれほどの苦痛と涙があることなのか、私にははかり知れません。それでも毎回のように叫ばれる姿には、神様とお父様の真の血統を死守される心情と決意を感じます。
まとめ
真の母として勝利されてこられたお母様でも、果たさなければならない責任分担がまだ残っていました。お父様は幹部の不正もすべてご存じであったと思いますが、最後の最後までお母様が責任分担を完全に全うされることを信じて、真の愛で愛していらっしゃったと感じます。後継者として真の血統の伝統を死守される亨進様の家庭、信俊様の三代の王権を確信されたので完全勝利宣言をされたと感じています。お母様はこの亨進様の家庭と完全に一つになる母子協助をしなければならなかったのだと感じます。
人間の責任分担とはかくも偉大なものであることを今更ながら感じています。責任分担を全うされることがどれほど難しいことなのか、亨進様もヨナ様も、そのことを分かっておられるのでいつも正直で謙虚に、神様にたずねる姿勢を持っていらっしゃることを感じております。私達はどのような選択もできる自由を与えられていますが、同時にすべての責任を自分で負っていかなければなりません。他の誰のせいにすることもできません。お父様が何度も何度も語られたように、私達の責任とは氏族メシアの勝利であり、それは三大祝福の勝利、お父様の勝利圏のすべての相続の道であり、国家復帰の道であることを感じております。教会の組織や権力に神様の権威があらわれるのではなくて、私達一家庭一家庭に神様の権威と栄光があらわれるのであり、それぞれ自主独立した氏族メシアが共生、共栄、共義し合い共同体をつくりながら天一国創建を目指していくことが神様の願いであることを強く感じております。ですから私の家庭は、亨進様の家庭を2代目王様として侍りながら氏族メシア勝利の道を歩んでまいります。ありがとうございました。
2015年11月29日
星野仁志
星野結美
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[15回]
COMMENT
結局のところは信じるか信じないか。
天の摂理は常に私たちの計り知れない規模で成される。
だからお母様と亨進様のどちらが正しいか間違っているかを論じるのは傲慢。そんなの私たちが霊界に行きでもしなければ分かるわけがない。
要はお母様を信じるか、亨進様を信じるか。
ちなみに私はお母様の様々な言葉や行動は亨進様がお母様と一体化するための摂理だったと思っている。
素晴らしい食口
>だからお母様と亨進様のどちらが正しいか間違っているかを論じるのは傲慢。そんなの私たちが霊界に行きでもしなければ分かるわけがない。
この表現は一見信仰的にみえますが、私には神様が私たちに与えてくださった、個性真理体としての存在と責任分担を放棄するものに感じてしまいます。盲目的に生きることを奨励する必要はないです。お母様か亨進様かではなく、真のアダムであられるお父様を求めているのです。
全ての人に自分で選ぶチャンスはあるのではないですか?生きてひとりひとりに働かれる神様がおられるのですから。
星野さんこんにちは
裁判の時はお世話になりました。
私も裁判の時と同じように真剣に向き合いましたよ。
亨進師の説教、家庭連合側の反論。ネット情報
ありとあらゆる情報を検証し、祈りました。
そして私も星野さんと同じような結論を出しました。
私の母はこの春突然亡くなりました。遺品を整理していたらいたるところから、私の信仰について苦悩する日記や手紙などが出てきました。これでもかこれでもかというほど。
私を拉致監禁したことは間違ったことではありますが、しかし、私のために苦労したことには違いありません。その苦悩は半端なものではありません。
だからこそ、自分の選択に間違いがあってはいけないと必死になりました。
辛い選択ではありましたが心は平安です。
秀さんも記事をアップしてくれてありがとうございました。
先駆者様
私は神から与えられた責任分担は純潔を守ることと三大祝福を成就することのみであり、その道しるべとして与えられたのが真の父母とみ言だと信じています。ですからそれ以外のことを自分の意思で選択することはいかがなものかと思っています。
さらに、信仰とは深まれば深まるほど盲目になっていくものだと思います。
客観と信仰の両立は難しいもんだと常々思います。
もちろんそれを人に押し付けるつもりはなく、あくまで私が信仰生活をしてそれが正しいと思っただけです。
ちなみに私が前述のコメントで言いたかったのはお母様か亨進様を「信じる」か「信じない」かを論じるならまだしも「正しい」か「間違っている」かは私たちの感知できるものではないだろうということです。
ですので亨進様を信じる!というのであれば「そうですか」という感じですが、お母様は間違ってる!というのは「なんでそんなこと言えるの?」という感じです。亨進様が正しい!というのも然り。
言うなら「お母様を信じられない」じゃないてすか?「亨進様を信じたい」じゃないですか?
と言いたかったんですが分かりにくい上に長くなってすいません。