5月3日は、日本の憲法記念日ですが、世界報道自由デーでもあります。シリア内戦の取材中に銃弾(検死によると銃創痕は9カ所)に倒れたジャーナリスト山本美香さんに関する映像です。
「山本美香 なぜ戦場にいた?」ザ!世界仰天ニュース
さて、違う事件の話です。
28年前、日本で5月3日に朝日新聞阪神支局襲撃事件で銃弾に倒れた小尻知博氏(29)という記者がいます。朝日新聞阪神支局襲撃事件
朝日新聞名古屋本社社員寮襲撃事件
朝日新聞静岡支局爆破未遂事件
中曽根康弘・竹下登両元首相脅迫事件
江副浩正リクルート会長宅銃撃事件
愛知韓国人会館放火事件
若い方にはご存知ではない方もいるかも知れませんが、1987年から1990年におきたこれらの事件を指して「赤報隊事件」といいます。
朝日新聞阪神支局襲撃事件は2002年に、また一連の事件は解決されず2003年に時効となっている。
当時の報道朝日新聞阪神支局襲撃から28年 ANN NEWS赤報隊事件は、統一教会の関与が問い沙汰された事件です。それは、●事件直後に「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫状が事件で使われた銃弾と同一の薬莢2個と同封されて届けられたこと。●朝日新聞社の発行する『朝日ジャーナル』などが統一教会の「霊感商法」批判を展開していたこと。●統一教会には「銃砲店の摂理」と呼ばれるものがあったこと。(鋭和B3という空気散弾銃を2500丁輸入して銃砲店を経営していた。後に法改正され以後の輸入申請は不許可となる。)●小尻記者も統一協会の霊感商法を取材していたようだということ。が関与を疑われた要因である。ちなみに、統一教会犯行説はいくつかある説の1つであるが、Wikipediaでは統一教会が捜査対象になったことは記載されているが犯行説については記載されていない。統一教会犯行説は、有田芳生議員による”赤報隊=統一協会説”(週刊文春 97年5月15日号)により流布されたものと思われる。
●「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫状については、統一教会がわざわざ名乗る理由がない。●中曽根元総理については、「スパイ防止法」について推進派であったであろうし、当時の勝共連合との関連からしても統一教会が脅迫するのはおかしいだろう。●愛知韓国人会館(民団系)の放火至ってはなおさら動機という面で疑問。●「鋭和B3」所持者は真っ先に疑われたであろう中、使用された弾丸が特定されており、警察は20万人の銃所持者と9万人の弾購入者を捜査している。しかし、「鋭和B3」が犯行に使われたという話が出てこない。統一教会犯行説には具体的な理由が見当たらない。
ともあれ、2人のジャーナリストの冥福をお祈りします。
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[3回]
COMMENT
「鋭和B3」って空気銃では?
銃は銃でも「鋭和B3」は空気銃ではなかったですか?
「鋭和B3」と薬きょうなるものがまったく結びつきません。「鋭和B3」は捜査の対象外です。それくらいは常識のはずですが。
>「鋭和B3」が犯行に使われたという話が出てこない。
警察もそれくらいは認識済みです。
Re「鋭和B3」って空気銃では?
脅迫状に「統一教会」の名前がある以上、捜査対象から外れたとは思いません。
いずれにせよ、捜査の結果「統一教会犯行説」の裏づけになるような証拠はなかったということでしょう。
あれば、逮捕者がでているはずですから。
>第071回国会 内閣委員会 第12号 昭和四十八年四月五日(木曜日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/071/0020/07104050020012c.html
○中路委員 四十六年の三月の衆議院の地方行政委員会で問題になった問題です。当時、幸世物産という会社が韓国から空気散弾銃を大量に輸入していたということが問題になりまして、鋭和B3という空気散弾銃ですね。この議会で問題になった当時は、すでに二千五百丁輸入されていまして、さらに一万五千丁輸入の申請が出ていたという問題ですが、この問題では、この委員会の中で、当時の後藤田警察庁長官も、この銃は好ましくない、狩猟用としても、また競技用としても認められないということで、その後輸入が禁止されたという事実があるわけですが、この点については、その後この鋭和B3という空気散弾銃は輸入されていないということで間違いありませんか。
○山形(栄)政府委員 御指摘の鋭和B3という空気散弾銃につきましては、いまお話しのとおり、昭和四十三年二月に幸世物産株式会社という会社が二千五百丁入れたわけでございますが、その後、この空気散弾銃が猟銃、猟具といたしまして非常に不適切であるということで、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の施行規則第三条によりまして、昭和四十五年六月から猟具としての所持が認められなくなりましたので、その当時申請がございましたものは、所持が禁止されたものを輸入するのは非常に不適当でございますので、これを輸入の不許可にいたしたわけでございます。
○中路委員 統一産業株式会社というのがあるわけですが、これは渋谷区神宮前、やはり銃の輸入を取り扱っているわけですが、この株式会社と、先ほど御質問しました幸世物産とは、どういう関係があるか御存じでしょうか。
Re.Re「鋭和B3」って空気銃では?
薬莢とは何でしょうか?
>薬莢(やっきょう、薬きょうとも表記される。英: Case, 仏: Étui)は、銃砲の発射薬を詰める容器であり、これを用いると弾頭や火薬を銃砲へ迅速に装填する事ができる。
空気銃「鋭和B3」は圧縮空気で弾を発射する仕組みです。薬莢(火薬)を用いません。
時効となった事件まで引き出しては、知らなかったとはいえ、空気銃「鋭和B3」を持ち出されることに悪意を感じます。
Peaceさん わけわかりませんねぇ
あるなら、どうぞ示してくださいな。
私は当然警察は「捜査」はしたでしょうと言っているに過ぎません。現場には薬きょうはなく、後日送られてきたのですから。
その上で、「鋭和B3」が犯行使用されたという話もないし、統一教会犯行説を裏付ける証拠も、具体的な理由もないと述べたわけです。
さも、「鋭和B3」が犯行に使われたかのように言ったならいざ知らず。もう少しよく考えられたらいかがか。
時効
ご遺族にとっては時効などないと思いますよ。
最初から捜査対象から外されました
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/071/0020/07104050020012c.html
>狩猟用としても、また競技用としても認められないということで、
これからは、所持許可も認められないということを意味しています。
昭和四十八年(1973年)会議の続きです。
○山形(栄)政府委員 事実でございます。若干補足的に説明申し上げますと、鋭和B3といいまして、前に輸入いたしましたものが散弾銃でございまして、一ぺんに何発もたまが出まして、わりあいに速力は弱いものですから、鳥獣にこれが当たりましたときに、なま殺しみたいなかっこうになって非常に残酷なる猟具であるという趣旨でこれは禁止されたわけでございます。今回、いま御指摘のとおり、統一産業で輸入をしておりますものは、鋭和3Bといいまして、B3が3Bになったわけでございますけれども、これは散弾銃でございませんで単発銃でございます。
朝日新聞阪神支局襲撃事件は1987年です。空気散弾銃「鋭和B3」は無く、空気単発銃「鋭和3B」に代わっており、論外ということです。
脅迫状に「とういつきょうかい」がある以上は捜査対象となったとしても、
>「鋭和B3」所持者は真っ先に疑われたであろう中、使用された弾丸が特定されており、
これでもって「統一教会説」を出されておられることの間違いを指摘しておきます。